アパートを購入する際には、物件の周囲にある道が私道でないかどうかに注意が必要です。
しかし私道とは何か、物件の周りにあるとどうなるのか、よくわからないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私道とは何かにくわえ、私道に関する権利関係や押さえたい注意点もご紹介します。
この記事の執筆者
センチュリー21際 ブログ担当
【 資格：宅地建物取引主任者、木造ハウジングコーディネーター、ファイナンシャル・プランニング技能士】得意な物件は売買物件。
全般センチュリー21際では、和歌山市を中心に不動産売買・設計・リフォームなど土地・建物に関することを総合的に行っております。「顧客第一・地域密着」をモットーにお客様に満足していただけるよう、不動産売却・購入をサポートさせていただきます。
私道とは？アパート購入前に知りたい基本
私道とは、一見すると普通の道のようですが、実は一般の方が所有している道路です。
公道との違いは、道の整備や管理を所有者が個人でおこなっており、第三者は持ち主の許可なしには通行も立ち入りもできないことです。
私道かどうかは見た目でわかるとは限らないので、物件を購入する際には注意しておかなくてはなりません。
また、アパートのなかには私道負担がある物件、つまりは敷地の一部を私道にしている物件があります。
建物の建築には敷地前の道路の幅などが関係し、一定の条件を満たしていないとアパートなどを造れません。
このような法令上の条件を満たすため、敷地の一部が私道になっているケースもあるのです。
アパート購入前に確認！私道の権利関係
購入するアパートへ続く道が私道しかない場合でも、道路の持ち主が通行を許可するとは限りません。
通行権を売主が得ていたのか、その権利は買主にも引き継がれるのか、権利関係はしっかり確認が必要です。
また、これからアパートを運営するにあたり、物件の周囲にある私道の所有者が誰なのかも調べておくほうが安心です。
該当者は1人だけとは限らず、隣近所の方の全員が少しずつ持分を得ているケースも珍しくありません。
通行権などに関する交渉を必要に応じておこなえるよう、誰が持ち主なのかをまずは確認しておきましょう。
アパート購入時の私道に関する注意点
私道負担によって初めて建築が許可されたアパートでは、建物ができたあとも敷地の一部を道路にしておく必要があります。
道路になっている範囲は持ち主でも自由に使えませんが、私道部分も個人の敷地である点に変わりはなく、通常どおりに税金が課せられるので注意しておきましょう。
また、私道では道路の舗装や地中にある水道管の整備などをオーナーがおこないますが、実際にメンテナンスをしっかり実施してもらえるとは限りません。
私道にしかつながっていないアパートで、道路の持ち主がメンテナンスに消極的だと、取得した物件の居住性が下がり、運用が難しくなるおそれもあります。
まとめ
私道とは、一般の方が所有しており、管理も個人的におこなわれる道路です。
私道にしかつながっていないアパートでは、第三者の通行が許可されていたのかなど、権利関係をよく調べることが大事です。
また、私道の整備を持ち主がしっかり実施するとは限らないなどの注意点も事前に確認しておきましょう。
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